※本記事はリゾートバイト経験者50名にアンケートを取り、危ないと感じた要因をもとに構成しています
「リゾートバイトは危ない」と耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、リゾートバイトは100%安全な働き方というわけではありません。
なかには、人間関係のトラブルやブラックな労働環境など、危ない目に遭うケースもあります。
しかし、トラブルの多くは事前の情報不足や派遣会社選びのミスが原因であることがほとんどです。
本記事では、リゾートバイトは危ないと言われる理由を解説するとともに、安全に働くための対策方法も紹介します。
実際にリゾートバイトで危ないと感じたことがある人の体験談も独自収集したので、トラブルを避けたい人は参考にしてみてください。

UMIJOB編集部
UMIJOB編集部は、リゾートバイト経験者が集まっており、リアルな情報をお届けしています。リゾートバイトを楽しんでもらいたい一心で、丁寧に執筆・編集を行っております。

リゾートバイトが危ないと言われる理由

リゾートバイトは「短期間で稼げる」「非日常を味わえる」といったメリットが注目される一方で、実際にはトラブルや危険を感じる場面も少なくありません。
リゾートバイトが危ないと言われる理由には、以下が挙げられます。
以下でそれぞれ詳しく解説します。
共同生活でトラブルが起こる可能性がある
リゾートバイトでは多くの場合、寮での共同生活が求められます。
とくに相部屋や生活スペースを複数人で使用するスタイルでは、他人との距離が近くなる分、トラブルが起こりやすくなるのが現実です。
実際に、共同生活では以下の課題がつきものです。
- 生活リズムの違い
- 衛生感覚のズレ
- 騒音
- プライバシーの不足
些細な不満が積み重なることで、人間関係の悪化や精神的ストレスにつながることがあります。
また、寮内のルールが決められていない場合や管理者が常駐していない環境では、トラブル発生時の対応が遅れるケースも少なくありません。
知らない土地での生活をする必要がある
リゾートバイトの勤務先は山間部や離島など、日常的には訪れないようなエリアが多くを占めます。
そのため、地域環境や生活インフラの違いによる心理的・物理的な負担が発生しやすくなります。
とくに都市部から地方へ移動する場合、交通の便や買い物、医療機関へのアクセスなど、生活基盤が大きく異なることもあるでしょう。
公共交通機関が少ない地域では、自力での移動手段を確保できないと不便な可能性もあります。
また、環境の変化に弱い人や初めての一人暮らしを経験する人にとっては、ストレスにつながるケースも多く見られます。
ブラック企業を紹介される場合がある
リゾートバイトでは、派遣会社を通じて勤務先を紹介されるケースが一般的です。
しかし、なかには労働環境の整備が不十分な、いわゆるブラック企業に派遣されるリスクも存在します。
法令を遵守していない労働条件や過度な業務量が放置されている職場では、心身ともに負担が発生するでしょう。
なお、信頼性や実績が低い派遣会社を選んでしまうと、ブラック企業を紹介される可能性が高まります。
給与や待遇が説明と違うケースがある
リゾートバイトでは、求人票や派遣会社からの説明で提示された条件と、実際の勤務条件に食い違いが生じるケースがあります。
とくにトラブルに直結しやすい項目は、以下のとおりです。
- 給与
- 交通費
- 勤務日数
- 寮費
- 食事提供の有無
ミスマッチが起こる背景には、求人内容がテンプレート的に掲載されていたり、派遣会社と実際の雇用主との間で情報伝達が不十分であったりすることが挙げられます。
また、口頭での案内や曖昧な表現によって、誤解が生まれることも少なくありません。
職場での人間関係にストレスを感じる
リゾートバイトでは、さまざまな年代・立場の人と一緒に働くことになります。
そのため、人間関係や職場内の雰囲気によって、精神的なストレスを抱えるリスクが高まります。
とくに繁忙期の現場では、業務に追われて丁寧なコミュニケーションを取りにくくなり、口調や態度に敏感になることもあるでしょう。
また、正社員・派遣・アルバイトといった立場の違いが影響して、上下関係が強く出たり孤立を感じたりする場面も少なくありません。
ストレス要因が放置されると、業務へのモチベーション低下や勤務の継続が難しくなることがあります。
金銭トラブルが起こるリスクがある
リゾートバイトでは、給与の支払いを含む金銭に関するトラブルが発生するリスクも存在します。
具体的には、以下のトラブルが挙げられます。
- 給与の振込遅延や未払い
- 交通費や立て替え金の未返金
- 寮費の不透明な請求
トラブルは契約内容や支払い条件の事前確認が不十分な場合に起きやすく、金銭的損失だけでなく精神的な不信感や疲弊を招くでしょう。
また、遣会社・雇用主・勤務先が分かれていることから、責任の所在があいまいになりやすい点も原因のひとつです。
慣れない環境で体調を崩しやすくなる
リゾートバイトでは、短期間で新しい土地・生活習慣・労働環境に適応する必要があります。
しかし、急激な環境変化は身体・精神的なストレスの要因となり、体調を崩しやすくなります。
とくに、以下は自律神経や消化機能に影響を及ぼしやすく、慢性的な疲労や免疫力の低下を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
- 気候の違い
- 標高
- 食生活の変化
- 不規則なシフト勤務
また、職場・寮での人間関係や孤独感などの心理的ストレスが重なると、メンタル面にも悪影響を及ぼします。
派遣会社が詐欺の可能性がある
リゾートバイトに応募する際は、派遣会社を経由するのが一般的です。
しかし、なかには詐欺まがいの手口で求職者をだます悪質な業者が存在する点にも注意が必要です。
実態のない求人情報で登録を促したり、不明瞭な契約内容で個人情報や金銭を不正に取得したりするケースがあります。
とくに、以下の点に当てはまる場合は悪質な業者である可能性が高いです。
- 派遣会社の法人情報(所在地・登記・連絡先)が明記されていない
- 厚生労働省の認可(労働者派遣事業許可番号など)を受けていない
- 契約書や就業条件明示書を事前に提示してくれない
また、連絡が一方的で不自然に早すぎたり、詳細な説明を避けたりするなど、不誠実な対応が見られることもあります。
危ないリゾートバイト求人の特徴
リゾートバイト求人のなかには、表面上は魅力的に見えても、実際は危ない求人が紛れている場合があります。
危ない求人の特徴は、以下のとおりです。
これらのポイントを押さえて、当てはまる求人への応募・勤務は避けましょう。
求人内容が好条件すぎる
求人票に「未経験OKで高時給」「週1日からOK」など、極端に好条件が並んでいる場合は注意が必要です。
こうした求人のなかには、実際の業務内容や勤務条件と大きく乖離しているケースや、ブラックな労働環境が隠れているケースがあります。
求人媒体では、応募数を増やすために一部の好条件だけを強調して掲載することがあります。
そのため、応募前には以下の点を必ず確認するようにしましょう。
- 勤務期間
- シフト
- 支給条件
- 対象者
内容をあいまいにされたり濁されたりする場合、ほかにも悪質な求人を扱っている可能性が高いため、別の派遣会社へ乗り換えることをおすすめします。
契約書を交わさずに口頭で勤務開始させられる
リゾートバイトでは、勤務前に書面で契約内容を確認することが基本です。
にもかかわらず、一部の派遣先では契約書や就業条件明示書を交付せずに、口頭のみで勤務を開始させようとするケースがあります。
契約書がないまま働くと、時給や勤務時間、交通費などの条件でトラブルが起きたときに証拠が残らず、不利になりやすい状況になります。
トラブルを避けるためにも、事前に以下のポイントを確認しておきましょう。
- 必ず事前に雇用契約書や労働条件通知書を受け取る
- 時給・残業・休日・交通費などが書面で明記されているかを確認する
- 条件が記載されたメールやLINEの履歴も保管しておく
信頼できる派遣会社であれば、こうした手続きは丁寧かつ迅速に対応されます。
契約書の提示をあいまいにするような求人は、応募段階で避けるのが賢明です。
寮や生活環境の情報が伏せられている
リゾートバイトでは、寮が生活の中心になります。
そのため、部屋の広さや設備、相部屋か個室かといった情報がわからないまま応募するのは、非常にリスクが高いといえます。
詳細が求人に載っていなかったり、担当者に聞いてもはっきりしなかったりする場合は注意が必要です。
実際に現地で困る可能性が高く、ストレスの原因にもなるため、寮に関しては以下の点を必ず確認しましょう。
- 個室か相部屋か
- お風呂・トイレ・Wi-Fiなどの設備状況
- 職場からの距離や交通手段
- 周辺にスーパーや病院があるかどうか
寮の情報があいまいな求人には応募しないなど、慎重に対応することが大切です。
SNSや口コミで悪評が目立つ
リゾートバイトの応募前には、SNSや口コミで勤務先や派遣会社の評判を確認することが重要です。
ネット上で悪い口コミが多く見られる場合、その求人には注意が必要です。
「寮が汚い」「担当者の対応が悪い」など、具体的な不満が繰り返し書かれている場合は、実際に問題がある可能性が高いと考えましょう。
事前にリアルな声を集めることで、トラブルを避けやすくなります。
【独自調査】リゾートバイトで危ないと感じたことがある人の体験談
UMIJOBでは、実際にリゾートバイト経験者に危ないと感じたことがあるかを調査しました。
本記事の内容は、クラウドソーシングサービス「クラウドワークス」を通じて、実際にリゾートバイトを経験した方々を対象にしたアンケート調査結果をもとに作成しています。
(調査実施:2025年7月、回答者数:10名)
独自調査で得られた体験談は、以下のとおりです。
それぞれの体験談を見ていきましょう。
体験談①|寮の環境が劣悪だった
友人と一緒に応募したのですが、配属された寮の環境が想像以上にひどくて驚きました。壁が薄くて夜中も騒音がひどく、エアコンも壊れたままで、管理会社に伝えてもすぐには直してもらえませんでした。体調を崩して結局途中で帰ることになりました。
調査:クラウドワークス
リゾートバイト経験者へのアンケートでは、「寮の設備や環境が悪い」と答えた人が一定数いました。
とくに格安の寮や古い建物を利用している施設では、メンテナンスの対応が遅いケースもあるようです。
派遣先を選ぶ際は、寮の口コミを確認したり、派遣会社に事前に最新の設備状況を質問したりすることが重要です。
体験談②|給料の支払いが遅れた
短期で高収入の求人に飛びついてしまい、実際に働いてみたら仕事内容は問題なかったのですが、給料の振り込みが約束の日を過ぎても入らず…。何度も派遣会社に連絡してようやく支払われましたが、当時はかなり不安でした。
調査:クラウドワークス
「給料トラブル」に関する不満は、とくに個人で直接応募した人に多く見られました。
大手の派遣会社を通さずに現地で契約すると、トラブルがあった際の相談先がないケースも少なくありません。
実績のある派遣会社を通すことで、万が一の未払いリスクを減らせます。
体験談③|人間関係のストレスが大きかった
人間関係がすごく良いと聞いていたのに、いざ働いてみたら派閥があって、慣れている人たちだけで固まってしまい、新人には冷たい態度を取られました。仕事終わりも毎日付き合わされる飲み会がきつかったです。
調査:クラウドワークス
人間関係のトラブルはどの職場でも一定数ありますが、閉鎖的な環境の寮生活ではストレスが大きくなりがちです。
経験者からは「勤務先のスタッフ構成を事前に質問しておけば良かった」という声もありました。
延長者の割合やスタッフの年齢層、働きやすい雰囲気かを事前に把握しておくことが、失敗を防ぐポイントといえるでしょう。
リゾートバイトで危ない目に遭わないための対策方法
リゾートバイトは、正しい手順を踏んで準備すれば安心して働けます。
ここでは、リゾートバイトで危ない目に遭わないための対策方法を解説します。
それぞれのポイントについて、具体的に確認すべき内容を詳しく解説していきます。
大手の派遣会社を選ぶ
リゾートバイトでトラブルを避けるためには、信頼できる派遣会社を通じて応募することが最も重要です。
とくに実績があり、サポート体制が整っている大手の派遣会社なら、トラブル対応や情報提供が丁寧で安心感があります。
大手派遣会社を選ぶべき理由としては、以下の点が挙げられます。
- 運営歴が長く、派遣実績が豊富にある
- 求人の質や労働条件の管理が徹底されている
- トラブル時に迅速なサポートが受けられる
- 就業前・就業後のフォロー体制が整っている
はじめてのリゾートバイトでも安心して働きたいなら、実績ある派遣会社を選ぶようにしましょう。
なお、以下の記事ではリゾートバイトのおすすめ派遣会社をまとめているので、参考にしてみてください。

寮の設備を事前に把握する
リゾートバイトでは、職場だけでなく生活環境が快適かどうかも、勤務の満足度に影響します。
とくに寮の設備や環境は、ストレスやトラブルの要因になりやすいため、事前確認が大切です。
事前にチェックしておくべきポイントは、以下のとおりです。
- 個室か相部屋か
- お風呂・トイレ・Wi-Fiなどの設備状況
- 職場からの距離や交通手段
- 周辺にスーパーや病院があるかどうか
寮の情報をあいまいにしたまま応募すると、現地での生活に大きなギャップを感じることがあります。
楽しいリゾートバイト生活を送るためにも、納得できるまで確認するようにしましょう。
働くエリアの周辺状況を下調べする
リゾートバイトでは、勤務地によって生活のしやすさが大きく変わります。
不便な場所だった場合、買い物や急な体調不良などで困ることがあるため、事前のリサーチが大切です。
とくに確認すべきポイントは、以下のとおりです。
- 最寄りのスーパーやコンビニの有無
- 病院やドラッグストアなどの医療施設までの距離
- ATMや郵便局などの生活インフラ
- バスや電車などの交通手段と本数
- 周辺の治安や雰囲気
事前に地図アプリや口コミをチェックしておくことで、ミスマッチを防げます。
延長者の割合や在籍スタッフの属性を質問する
職場の雰囲気や働きやすさは、実際に働いている人の傾向からある程度見えてきます。
とくに以下の割合や傾向は、その勤務先で働くかを判断するうえで重要な材料となります。
- 延長者の割合
- 満了率・離職率
- スタッフの年齢層
- 男女比
- 1人での参加者が多いかまたは友達同士が多いか
例えば、延長者の割合が高い場合は、働きやすく満足度が高い職場であることがうかがえます。
一方、リピート率が低く、離職率が高い場合には、そこでの労働環境が気に入らなかったケースも考えられるでしょう。
また、派遣会社が割合や傾向をあいまいにする場合は、ブラックや労働環境が悪い可能性があるので、避けるのが無難です。
事前に具体的な業務内容を確認する
リゾートバイトでは「思っていた仕事内容と違った」というトラブルが少なくありません。
業務内容があいまいなまま応募すると、現地で戸惑ったり、不満を感じたりする原因になります。
そのため、事前に以下の具体的な業務内容を確認しておきましょう。
- 担当するポジションや役割
- 1日の勤務時間とシフトのパターン
- 忙しい時期・閑散期の業務量の差
- 制服の有無や服装ルール
また、不安な点はあいまいにせず、派遣会社に遠慮なく質問することが重要です。
仕事内容を明確にしておくことで、安心してリゾートバイトの初日を迎えられるでしょう。
寮と職場の距離が近いリゾバ先を選ぶ
毎日の通勤が負担になると、どれだけよい職場でも続けるのが苦しくなってしまいます。
寮と職場の距離が近いリゾートバイト先を選ぶことで、ストレスや体力の消耗を減らせます。
また、寮から職場までの移動距離だけでなく、通勤にかかる交通費や夜道など通勤ルートの安全性も確認しておくとよいです。
できるだけ無理のない生活動線を確保することで、仕事の疲れを最小限に抑えられるでしょう。
【まとめ】リゾートバイトは事前準備を徹底すれば危ない働き方ではない
リゾートバイトには確かにトラブルのリスクもありますが、その多くは事前の確認や情報収集によって未然に防ぐことができます。
派遣会社の選定や求人内容の精査、寮や勤務環境のチェックなどを丁寧に行えば、安心して働ける職場に出会えるでしょう。
必要な準備をしっかり行ったうえで、自分に合った環境を選ぶことが何より大切です。
事前対策を徹底して、充実した時間を過ごせるリゾートバイトにぜひチャレンジしてみてください。